世界でも有数の災害大国である日本。地震や台風などの危機がくり返し発生し、その度に被害も起こっています。その被害を減らすために防災への意識が社会的に高まっていますが、「何を揃えればいいの?」「防災って難しい…」と悩む人は多く、結局は備えがされないまま被害をくり返してしまいます。
『フェーズフリー』は、そんな背景から生まれました。
「災害」という言葉から、どんなことを思い浮かべますか? 地震や津波、火山噴火、台風や豪雨、テロや原発事故などを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。実はこれら自体は「危機(ハザード)」であり、災害の誘因(ある作用を引き起こす原因)でしかありません。その「危機(ハザード)」によって人や社会に被害が発生したときにはじめて「災害」と呼ばれるのです。
「災害」は、「危機(ハザード)」と、その危機に対する「社会の脆弱性(バルネラビリティ)」が重なり、人や建物が被害を受け生活が脅かされる状態のこと。つまり私たちの毎日の生活の場の中に、災害を引き起こす素因(おおもとの原因)があるといえるのです。
関東大震災、阪神・淡路大震災、東日本大震災、伊勢湾台風、雲仙普賢岳噴火、インフルエンザの流行といった自然由来のものから、交通事故、火災、テロ…など人を起因とするものまで、日本ではありとあらゆる災害が高頻度で発生しています。
大きな災害が発生すると、その直後には社会的に防災意識が高まります。しかし時間の経過とともに、その意識も徐々に薄れていきます。これはふだんの生活がある以上、仕方のないことかもしれません。しかしそれでは大切な人を守ることはできない、だから『フェーズフリー』という考え方が誕生しました。
30年以内に東海地震が起こる確率
※地震発生確率は文部科学省地震調査研究推進部による
(2012年1月1日現在)
30年以内に宝くじで100万円以上当選する確率
※年5回10枚ずつ合計50枚(総計1,500枚)購入した場合
(2016年ジャンボ宝くじの当選確率を基に算出)
いざという時、あなたは防災グッズをすぐに取り出せますか?電池などは使える状態ですか? 使用方法は分かっていますか?
いつもともしもをフリーにする『フェーズフリー』なら、そんなことにはなりません。ふだんから使っているモノやサービスを非常時にも役立てることができるから、赤ちゃんも子どもも、おじいちゃんもおばあちゃんも、いつの間にか“備え”てしまうことになるんです。
生活の中にある、日常時という時間と、非常時という時間。私たちはこの2つの時間(=Phase)の連続のなかで暮らしています。その事実を考えると、日常時だけ、もしくは非常時だけにしか使うことができないモノやサービスよりも、両方のフェーズで便利に活用できるモノやサービスの方が良いと思いませんか?フェーズフリーは、そんな時間的な制約を取り払い、未来の命や生活を守るための新しいアイデアです。
防災用品はふだんはしまっていて、非常時にのみ取り出して使うもの。でもフェーズフリー品は違います。日常時に愛着を持って利用しているものを、非常時にも役立てることができる。いつものときも、もしものときも、常に私たちが快適に心地よく活用できるモノやサービスなのです。
※たとえば、のお話です。
もしもの時を心地よくするだけでなく、
いつもの生活のクオリティまでをも向上させるのがフェーズフリーの考え方。
日常時も非常時も役に立つということはつまり、私たちの生活のあらゆるシーンが快適になるということなのです。
フェーズフリーに欠かせない考え方が「常活性」と「日常性」。「常活性」はどのような状況でも利用できること。「日常性」はいつもの心地よさを高いレベルで実現すること。日常の価値と非常時の価値の両方を同時に高めるのが、フェーズフリーの特徴なのです。
フェーズフリーの考えに基づいて提供されるモノやサービスは、誰にも使いやすいのが特徴。直感的に利用方法が分かるので、高齢者や子どもにも安心です。また使うほどに、非常時の利用シーンを具体的にイメージしやすくなるのもメリット。広がるほどにより安全な社会をつくることができます。フェーズフリーはそんな心地よい未来をつくるため、誰でもアイデアを出したり使ったりすることで、気軽に参加することができます。
いつも
100km走るのに必要なガソリン量
※メーカーホームページより算出。
停電時に供給可能な電力量
※メーカーホームページより算出。
もしも